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「彼がお酒に弱いって知ってるでしょ!どういうつもりなんですか」先輩らはタジタジ、となった。
ちなみに、私は一滴も飲んでいない。 先輩は目を丸くした。

仮にも、体育会系のサークルである。 先輩は絶対だ。
温厚な彼が、咳き込みながらも、青い顔をして止めに入る。 「先輩、すみません」「何すんのよ!」部の先輩たちの前で、私は真っ赤になった。
「バカッ!みっともないじゃないの!」この日から、私は彼の飲酒にうるさくなった。 中毒も心配だが、アソコに針、はないだろう。
しかし、彼は体育会系の人間だ。 体格も良く、とてもアルコールに弱いようには見えない。
女の私は、「いやん、およしになって」と逃げればすむが、彼はそうもいかない。 バスケのサークルのコンパに、一緒に出席した時だ。
彼はまたもみんなに調子を合わせて、グイグイ飲んでいる。 ハラハラしていると、彼がビールを飲んでいるって時に、先輩がふざけて、彼の傾けたグラスの底をグイッと押した。
黄色い液体が、彼の鼻をふさぐ。 彼が一瞬、顔をしかめた。
それを見た私は、その先輩の胸ぐらを掴んでしまった。 「謝ること、ない!」ごちゃごちゃ言い合っていると、突然、彼が口を押さえてトイレに走った。

便器を前に、オエオエ、ゲロゲロ、激しくやり始めたのだ。 私は先輩をキッと脱んだ。
「どうしてくれんのよ!」「す、すまん……」彼が汚れた顔を上げて言った。 「先輩、この子、飲ませれば寝ますから」以後、サークルに暗黙の了解ができた。
Nは飲ませて寝させろ。 シラフだと、手が付けられない。
お互いを理解し、うまくやっていくには、言葉は大切だ。 結婚前は「カワイイね」「愛してるよ」と、臆面もなく口にしていたのが、結婚したとたん、無口になるのはなぜだろうか。

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